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リムスキー=コルサコフの掲示板にようこそ!

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プスコフの娘序曲

1:ぽんぽにお:

2012/03/16 (Fri) 22:44:08

竹内さん、今晩は。
今回、プスコフの娘Ver.1をPCに打ち込んでみました。
驚いたことに、Ver.3とあまり変わらないんですね。
比べてみると曲の構成(骨子)はほとんどいじらずに、アレグロの冒頭から繰り返される主題のメロディーとリズムを、1か所づつ変えただけに思えました。
ところがこれだけで曲の印象がかなり変わって、勢いが付いたうえ流れも良くなっています。
良く分からないんですが、一言で言うと「キレ」が良くなったというんでしょうか。
自作改訂とはいえ、最小限の変更でこれだけ曲が映えてくるのには感動を覚えました。
これがプロのさじ加減という奴なんですね。勉強になりました。

P.S.  打ち込んだのはピアノスコアなのでオーケストレーションは無視しています。
上記で指摘した主題は、本編中ではどっちを使っていたのかな…うろ覚え。
妙な勘違いもしているかも知れませんがその時はご容赦を。
6:竹内(管理人) :

2012/04/04 (Wed) 21:52:06

ぽんぽにおさん、こんばんは。

> 「《プスコフの娘》は《ヴェーラ・シェロガ》付でも上演することができ、その場合は...」

これをなかなか探し当てることができず、途方にくれかけていたのですが、何のことは無い、
《ヴェーラ・シェロガ》の楽譜に「リムスキー=コルサコフによる注釈」として
記載されていました。

短い文ですので、(適当に)訳しておきます。

「プロローグ《貴族婦人ヴェーラ・シェロガ》は、独立した音楽作品もしくは
歌劇《プスコフの娘》のプロローグとして演奏することができる。後者の場合、
プロローグの序曲はそれ(=プロローグ本体)に先立って演奏されなければならず、
また、歌劇の序曲は第1幕の前に演奏すべきである。」

後段の文章の意味するところは、要するに《貴族婦人ヴェーラ・シェロガ》を
「プロローグ」として組み入れる場合でも、それぞれの序曲はそれぞれの本体の前に
演奏しなさいということで、結局、《貴族婦人ヴェーラ・シェロガ》と《プスコフの娘》とを
そのまま続けて演奏するというだけのようです。(違っていたらごめんなさい)

CDに《貴族婦人ヴェーラ・シェロガ》の序曲がなかったのは、
ぽんぽにおさんのご見解のとおりと私も思います。

5:ぽんぽにお:

2012/03/27 (Tue) 01:26:18

竹内さん、途中経過報告です。
私はIMSLPはB(ボヤリーナ)か、V(ヴェーラシェロガで)探していました。
N(ノーブルウーマン)でしたね、思い込みって怖い。
日曜日にこの楽譜を打ち出してCDを聞き合わせたところ全く同じものでした。
シェロガの方の序曲が無いのは、演奏に7分前後かかってしまい、CD2枚に収めるのは
無理と判断したのかも知れません。
CD1:シェロガ(序曲なし)プスコフ序曲、第1幕79分40 CD2:第2,77分35
(レコード盤にシェロガもプスコフも両方序曲が入っていた場合)
後で時間を見つけてプスコフの方が3版と同じかどうか私も確認してみます。
4:竹内(管理人) :

2012/03/22 (Thu) 06:47:31

ぽんぽにおさん、こんにちは。

サハロフ指揮の録音は、メロディアのLPでは《ヴェーラ・シェロガ》(1枚)と
《プスコフの娘》(3枚)とで別々になっていました。
(《ヴェーラ・シェロガ》のLPには確か序曲がついていたと記憶していますが、
ちょっと自信ありません。また確認しておきます。)

「《プスコフの娘》は《ヴェーラ・シェロガ》付でも上演することができ、その場合は...」
という記述をどこかで読んだことがあったのですが、どの文献だったか確かめられず、
これも確認しておきます(汗

以下のIMSLPの記述によると、《プスコフの娘》には「Version D」なるものがあり、
それには「Version B(=第2版)」と同様、《ヴェーラ・シェロガ》付とされています。

http://imslp.org/wiki/The_Maid_of_Pskov_(opera)_(Rimsky-Korsakov,_Nikolay)

一般に《プスコフの娘》は第3版が最終稿とされていますが、1898年に追加されたアリアを
含めたものを「Version D」とここでは表記しているようですね。
ただし、このバージョンの楽譜が(《ヴェーラ・シェロガ》付で)出版されているかどうかは不明です。

宿題については、またご報告いたします。
3:ぽんぽにお:

2012/03/20 (Tue) 20:10:02

竹内さん 今晩は。
プスコフの娘と言えば、47年にサハロフ指揮でボリショイの録音がありますが、
本編序曲の前にヴェーラシェロガのシーン(抜粋?序曲なしで30分位)がありしたね。
あれは2版では無くて単にヴェーラシェロガ(抜粋)とプスコフの娘(3版)を
くっつけただけなのでしょうか?
私の持っているAQUARIUSのCDは全てロシア語表記なうえ、楽譜wikiのヴェーラシェロガの項が
削除されていて確認の手段がありません。
もし御存知なら教えてください。
2:竹内(管理人) :

2012/03/19 (Mon) 00:06:45

ぽんぽにおさん、こんばんは。

《プスコフの娘》の初版ですか。何かすごくマニアックな選択をされましたね(笑)
かくいう私も《セルヴィリア》の次は、《プスコフの娘》の初版の打ち込みだあ!と意気込んだこともあったのですが、
結局意気込んだだけで、頓挫してしまっています。
(初版のヴォーカルスコアはところどころ四手になっていたりして面白そうなのですけど)

私が以前から気になっているのが実は第2版で、これは出版も上演もされないままお蔵入りになってしまったのですが、
後に分離された《ヴェーラ・シェロガ》や《神の人アレクセイの歌》が含まれており、
その構成がどのようになっていたのかを知りたいものの、いかんせん楽譜がありませんから、
解明できないままになっているのです。

もしこの2版が演奏されればCD3枚分は必要となりましょうが、少々短くて物足りない感が
無きにしもあらずの《プスコフの娘》の時代絵巻がたっぷりと堪能できるような気がします。

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